ミネラルウォーター選びのコツ

ミネラルウォーターを選ぶ際のポイントは、まずミネラルバランスと水源地を確認することです。適切なミネラルバランスは健康に重要であり、水源地が清潔で自然な環境であることが望ましいです。また、自分の好みに合ったpH値や炭酸ガスの有無も考慮しましょう。さらに、ボトルの品質や付加価値も重要な要素です。自分の健康目標や好みに合わせて、品質の高いミネラルウォーターを選ぶことが大切です。

成分

カルシウム

ミネラルウォーターに含まれるカルシウムは、健康に重要な栄養素の一つです。カルシウムは骨や歯の形成に必要なほか、筋肉の収縮や神経伝達、血液凝固など、体の様々な機能に関与しています。適切なカルシウム摂取は骨密度の維持や成長期の骨の発育にも重要です。
ミネラルウォーターから得られるカルシウム量は、水の種類や採取地域によって異なります。ただし、一般的にミネラルウォーターからのカルシウムは他の食品やサプリメントよりも比較的少ない場合があります。そのため、カルシウムを積極的に摂取したい場合は、他の食品やサプリメントからの摂取も検討する必要があります。
また、ミネラルウォーターに含まれるカルシウムは通常硬水（含有ミネラル量が多い水）に多く含まれています。硬水を選ぶことで、カルシウムを補給することができるかもしれませんが、飲料水としての好みや健康状態に合わせて選択することが大切です。

マグネシウム

ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムも、体にとって重要な栄養素です。マグネシウムは、多くの生体反応や酵素反応に必要なミネラルであり、健康な神経系や筋肉機能を維持するために必要です。
ミネラルウォーターからのマグネシウムは、水の種類や採取地域によって異なりますが、一般的に他の食品やサプリメントに比べると量は少ない場合があります。それでも、ミネラルウォーターは日常的に飲まれることが多いため、マグネシウムの補給源として考慮されることがあります。
マグネシウムは心臓の健康や血糖値の調節、筋肉の収縮、免疫機能のサポートなど、体内の様々な機能に関与しています。そのため、適切なマグネシウム摂取は健康維持に重要です。
ただし、マグネシウムは摂り過ぎると下痢や腹痛などの副作用を引き起こす可能性があるため、適切な量を摂取することが重要です。通常の食事からのマグネシウム摂取が不足している場合は、ミネラルウォーターだけでなく、バランスの取れた食事や必要に応じてサプリメントを検討することが良いでしょう。

ナトリウム

ミネラルウォーターに含まれるナトリウムは、一般的に非常に少量です。通常、ミネラルウォーターは飲料水として販売されるため、ナトリウム濃度は低く抑えられています。そのため、通常の飲料水よりもナトリウム濃度が高いことはありません。
ただし、ミネラルウォーターの中にはナトリウムが添加されている場合もあります。これは製品によって異なりますが、一部のミネラルウォーターはナトリウムを含むことがあります。そのため、ナトリウム摂取を気にする人は、ラベルや栄養成分表を確認し、含まれるナトリウム量をチェックすることが重要です。
ナトリウムは体内で水分バランスを維持したり、神経伝達や筋肉の収縮に必要な栄養素ですが、摂り過ぎると高血圧や心臓病などの健康リスクが高まる可能性があります。世界保健機関（WHO）は、1日に摂取すべきナトリウム量を2,000mg未満と推奨しています。
したがって、ミネラルウォーターを選ぶ際は、ナトリウム含有量を確認し、健康上の配慮や医師の指示に従って選択することが重要です。

カリウム

ミネラルウォーターに含まれるカリウムは、一般的に他のミネラルと比較して少量です。しかし、一部のミネラルウォーターにはカリウムが含まれていることがあります。カリウムは体内で重要な役割を果たし、神経伝達や筋肉収縮、心臓機能の維持などに関与しています。
カリウムはナトリウムとバランスを保ち、血圧を調節するのにも役立ちます。健康な成人の場合、1日に推奨されるカリウム摂取量は約4,700mgです。ただし、多くの人々がこの目標を達成していないとされています。
ミネラルウォーターからのカリウム摂取は他の食品やサプリメントに比べて少ない傾向がありますが、日常的に飲むことで少量のカリウムを摂取することができます。ただし、カリウムを過剰摂取することもリスクです。特に腎臓疾患や特定の薬物治療を受けている場合は、過剰なカリウム摂取に注意する必要があります。
食事全体でバランスの取れた栄養素摂取を心がけることが重要です。ミネラルウォーターが健康的な飲み物である一方で、他の食品や飲み物からも必要な栄養素を摂取するようにしましょう。

シリカ

シリカは、ミネラルウォーターに含まれる成分の一つです。シリカは二酸化ケイ素のことであり、自然界では岩石や土壌中に広く存在しています。ミネラルウォーターが地下水から湧き出る際に、岩石や土壌からシリカが溶け出して含まれることがあります。
シリカは人体にさまざまな健康上の利点があるとされています。例えば、シリカは骨や結合組織の形成に関与し、髪や爪の健康をサポートすると考えられています。また、シリカは皮膚の弾力性や柔軟性を向上させ、コラーゲンの生成を促進するとも言われています。
一部の研究では、シリカが骨の健康をサポートし、骨密度の低下を防ぐのに役立つ可能性があることが示唆されています。また、シリカは心臓病や動脈硬化のリスクを低減する助けになる可能性もあります。
ただし、シリカの健康上の利点に関する研究はまだ進行中であり、これらの効果が確実であるかどうかは明確ではありません。また、シリカが含まれるミネラルウォーターの効果的な摂取量についても研究が必要です。
したがって、シリカが含まれるミネラルウォーターを摂取することは、バランスの取れた食事と健康的な生活習慣の一部として考えることができます。しかし、健康上の問題や特定の症状について心配がある場合は、医師や栄養士に相談することが賢明です。

ミネラルバランス

ミネラルウォーターを選ぶ際に重要なのは、その水のミネラルバランスです。ミネラルバランスは、水中の各種ミネラルの含有量とその比率を指します。適切なミネラルバランスを持つ水を選ぶことで、健康や味わいに影響を与えることができます。

味わい

ミネラルウォーターは、硬度や成分によって味が大きく異なります。自分の好みに合った味を選ぶようにしましょう。

硬度

硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表す指標で、mg/Lで表されます。硬度が高い水を「硬水」、低い水を「軟水」と呼びます。

軟水（硬度0～100mg/L）

口当たりがまろやかで飲みやすく、赤ちゃんや胃腸が弱い人におすすめです。また、薬を飲むときにも適しています。

中硬水（硬度100～300mg/L）

軟水と硬水のいいとこ取りをしたような口感です。

硬水（硬度300mg/L以上）

ミネラルが豊富で、カルシウムやマグネシウムの補給に適しています。しかし、独特の苦味があるため、人によっては飲みにくい場合があります。

採水場所

ミネラルウォーターは、採水場所によって水質が大きく異なります。

富士山麓

富士山の雪解け水が地下水として湧き出したミネラルウォーターは、軟水が多く、まろやかな口当たりで飲みやすいのが特徴です。

阿蘇

火山灰由来のミネラルを豊富に含んだミネラルウォーターが多く、硬度が高めです。

北アルプス

日本三大銘水の一つとして知られる白馬山の湧水を使ったミネラルウォーターが多く、軟水で口当たりが良く、まろやかな味わいが特徴です。